先日18日の日曜日にRESTAURANT KEI(レストラン景)に行ってきました。レストラン景はJR豊橋駅向かいにあるホテルアークリッシュ豊橋の16階(サーラタワー16階)にあるフレンチレストランです。豊橋・東三河の豊潤な山海の食材を使い、「地産地消」をコンセプトにしています。
この日は結婚記念日ということもあり、家族3人でランチに行きました。子どもの年齢制限があったため予約時に事前に問い合わせたところアレルギーの有無も含め、2歳の子どもも入店可と返事を頂きました。夫と私はおよそ4年ぶりの来店となり、今回はどのような料理が食べられるのかととても楽しみにしていました。それでは美しく、まるで芸術品のような料理をどうぞご覧下さい。
※料理の写真を撮る際に許可を頂いたのですが、「どうぞ撮って下さい。SNSにあげて下さいね」と笑顔で返事がありました。
見えづらくて申し訳ありません。今回私たちがオーダーしたコース料理「Le menu KUMO」です。メイン料理は「美保豚のパイ包み焼き リンゴのペーストと季節野菜とともに」から「たけうち牧場の段戸牛ロース肉・トリュフ・秋野菜」に変更しました(別途追加料金あり)。
これは前菜の前に出されたアミューズです。いわば「お店側のおもてなし」であり、お楽しみでもあります。コーンの中にズワイガニのほぐし身とソース(トマトクリームのような)が入っており、ドライトマトのスライスがかわいらしいアクセントになっています。右下にはブラックオリーブが入った一口サイズのフィナンシェのような生地に生ハムが載せてあります。
こちらは新城産の鹿肉を使ったテリーヌとローストがメインで、奥にはチーズのフォカッチャをスライスしてクリスピー状にしたものが添えてあります。彩りに落花生やザクロ、紫いものソース等がちりばめられていました。鹿肉も臭みも感じず、美味しく頂けました。
ヴルーテとは牛乳で滑らかにのばして卵黄や生クリームでつないだポタージュスープのことを言います。サツマイモの甘みが本当に優しく、かつ濃厚。またフォアグラのムースがこのヴルーテに非常に合いました。サツマイモのチップもいいアクセントです。
設楽町の豊邦で養殖されている絹姫サーモンと呼ばれるマス。これは生食も可能とのことで淡水魚としては非常に珍しいことです。サーモンの上にはネギのソースが。また設楽町津具で栽培された天狗茄子、新城産の八名丸という里芋のマッシュとチップス、絹姫サーモンの魚卵やカラスミパウダーなどがあり、どれもこれも素材本来の味が楽しめました。
これはメイン料理前に出された赤ワインのシャーベットとオレンジのジュレです。メイン料理に行く前にここでひとつ口直し。このシャーベットが口内をさっぱりとリフレッシュさせてくれました。
文句のつけようのないほどおいしかったです。この段戸牛は低温調理されており、レアに見えますが火は通っていますと説明がありました。見て下さい、このピンク色。柔らかく旨味も濃厚。そして脂身と赤身のバランスのよさ。あっという間になくなりました。
デザートです。石巻産の次郎柿を使ったアイスクリームとのこと。実は私、柿があまり得意ではありません。柿のアイスクリームかぁ、と思いましたが食べてみると柿の甘さをほんのりと感じられました。カットされた生柿もおいしく頂けました。柑橘系のジュレもさっぱりしてアイスクリームと合います。上に載っていクシュクシュしたものはパリパリとして甘かったです。後写真にはありませんが、コーヒー・紅茶またはハーブティーと小菓子がありました。
写真を見て頂けるとわかると思いますが、一皿ひと皿、まるで芸術品のような色彩と配置で食べる前に視覚を楽しませてくれます。そして「これはどんな味がするんだろう。どんな食感なんだろう」と好奇心をそそられ、高揚感もそこに生まれてくるのです。また地元の食材をふんだんに使い、素材の特性や味や旨味を最大限に引き出していると思いました。私たちが住む町にもこんなに素晴らしい食材があるんだな、と思わせてくれる料理であり、また東三河以外の地域から来られる方にも「東三河の食材」をより知って頂けるのではないでしょうか。
ちなみに写真にはありませんが料理には都度パンが提供されます。2歳の子どもは大人の取り分けでした。ドリンクはオレンジジュースかウーロン茶がサービスで付きます。子どももレストランの雰囲気に最初は緊張した面持ちでしたが、行儀よく座って私の分を取り分けると「おいしいね」と夢中で食べていました。帰りには豊橋産の紅茶や大葉を使ったフィナンシェを手土産に頂きました。
豊橋の街並みが見渡せるレストランで過ごした時間は本当に非日常でした。スタッフの方々の丁寧な対応もあり気持ちよく贅沢なひと時が過ごせました。たまにはお洒落をしておいしい料理を堪能したいですね。
※Go To Eatキャンペーン対象です。